東海市加木屋町倉池の内科、消化器内科、小児科、皮膚科 こいで内科医院

院内報 第70号 2022年 春

院長のひとりごと

第70回「ある1日」

3か月に1回のこの文章を書くことは、1年に4回新しい事を見つけなければいけません。何か新しい気づきが減ってきています。好奇心のレベルが落ちてきて、それまでの自分の枠組みに入らない物事は、今の自分には分からないとして放置しています。
本を買ってきて積読する事をしなくなりました。今ある本を再読しています。内容が古くなったものは買い換えています。
平日は、朝起きると診療所の準備をします。その後、天気がよければ布団を干します。今の時期花粉が多い時は、好し悪しです。一晩で布団は湿気をかなり含んでいます。この頃になると、朝食の準備ができています。朝食を済ませ、新聞を流し読みすると仕事の時間です。
午前の診察が終わると、診療録のチェツク。昼食は果物とヨーグルト。会議等あれば、お出かけか、パソコンの前で。時間があれば、紹介状等の作成。
午後の診察の前に検査結果のチェツク。必要とあれば連絡。診察終了後は、診療録チェツク。後片づけ、入浴して夕食。最近は、食事の時、焼酎40ml、ジュ-スとの炭酸割で気分転換。その後、雑用。
診療という仕事内容以外は、他の職種の個人商店とあまり変わらないのではと思います。
提供するサービスは、受診者のニーズに合わなければ役に立ちません。いま、必要とされるのは何か。空疎な言葉ではなく、だれでも納得できる説明ができるように勉強は続けなければと思います。

詠子先生のいきいきアドバイス

第70回「何気ない日々」

例年より寒く厳しかった冬もようやく終わりを迎え、日に日に春の日差しを感じられるようになりました。明るい日差しに誘われるように活動が活発になるところですが、依然として新型コロナ対応に縛られる毎日は変わりません。すっきりしないところですが、可能な範囲で季節の恵みを堪能したいと思います。
ニュースでは、連日ロシアによるウクライナ侵攻の映像が流れています。今回の戦いは、SNSが発達して初めての戦争であり、戦時のタイムリーな映像がこれでもかと全世界に配信されています。我々のお茶の間にも、爆撃によって被害を受けた普通の市民の様子が臨場感のあるリアルな映像で届けられています。
親と別れて泣きながら一人で国境を超える子、出産途中で爆撃にあった妊婦、1歳の子供が爆撃の破片で意識がなくなり蘇生もかなわず亡くなっていくその小さな手、ウクライナに残って戦う父親の肩に乗り泣きながら一緒に行ってほしいとたたき続ける男の子・・・。今更ながら思うことは、戦争とは普通の人々の、普通の暮らしを根底から根こそぎ奪うことなのだと痛感します。
もちろん、自然災害による被災も大変ですが、戦争というのは人間が引き起こしたものであることが大きい。ある一定の人間の意思一つで多くの人々の人生が、一瞬のうちに変わってしまうのは決して許されることではありません。どんな人にも、それぞれの人生があり、家族があり、与えられた命があるのです。人生の重みは、為政者であろうとなかろうとみな同じはずです。
我々の仕事でも、日常的に、思いがけず難治性の病気にかかった患者さんと多く接します。そんなときも、本当に神様の不公平を感じるものですが、人類のたゆまぬ努力による医学の発達で、かなりの治療成績が上がってきていて人生の選択の幅も格段に広がってきています。つまり、自分で人生の選択をする時間を与えてもらえるようになってきている。
もちろん、それさえも与えられないケースもあり、ご本人や家族にとっては耐え難い苦しみでしょう。それは医師として、自分の無力さをかみしめるときでもあります。そんな気持ちを、今回の映像を見て感じています。
我々は、いつどんな運命に巻き込まれるかもしれない。戦争にしても、病気にしても、災害にしても。だから、今足元にある日々の何気ない日常の暮らし、毎日のご飯や、季節の日差し。そんな当たり前の日常が変わらずに続いているありがたさ。家族や大切な人たちとかわす何げない言葉。喧嘩したりすることさえ尊いことだと思えます。
コロナも大変だけれど、前を向いていくしかないと思います。

ナースのお仕事 第70回

寒い冬が終わり、過ごしやすい季節になりましたが、まだ皆さん“快適だ~”と思う毎日には程遠い日々かと思います。
“いつも通りの生活”ってどんなだったか・・・と自分も考えたり、大好きなアーティストのライブが中止になった日から・・・
さあ、これから1人でもあちこち旅に行ける!!など、すっかり小さくなった気持ちもまだ窮屈な毎日の中で
今年度こそは・・・と思わずにはいられない新年度を、少しだけ明るい気持ちで迎えています。

今回は、コロナから感じた思いと当院の日常をお伝えします。

当院でもワクチン接種を行っております。
受診されたことのある方はご存じかと思いますが、
当院では診察の前にお話しを伺い血圧、サチュレーション(%SpO2)、脈拍の測定をほぼ必ず行います。
なぜ注射に来ただけなのに・・・混んでいるのに・・・風邪をひいて来たのに・・・など、“なぜ”と感じる方もみえるかと思います。
バイタル(脈・血圧・体温・呼吸等)はみなさんの生命(Vital)兆候(Sign)を表す、基本的なとても大切な情報です。
ワクチン接種の方においては、接種後の気分不良時などの目安にもなります。
少し高めの血圧で、健診はしていない・・・といわれる方には、健診をしていただくようにおすすめをさせていただくこともあります。
自分の体の変化、まず少し気にするキッカケがワクチン接種にお越しいただいた時であればいいなぁと思っています。
そんな当院の日常がこんなコロナの世の中でも1つの気づきになればと思い、毎日頑張っています。
各市町村では住民健診として決まった期間の中で一般健診・がん検診等が行われています。
東海市も今年度は6月中旬頃より始まる予定となっています。

・国民健康保険・後期高齢者医療保険加入者の方(年度末年齢)
16歳~39歳の方
フレッシュ健康診査
40歳以上の方
特定健康診査

・結核・肺がん検診(19歳以上で勤務先等で機会のない方)
→個別医院では不可、市民館などで決まった日程に会場で胸部レントゲンを撮影します。
・各がん検診等
(各手数料有り、対象者には無料クーポン券が市から郵送されます)
胃がん検診
40歳以上の方・バリウムでの検査
大腸がん検診
40歳以上の方・容器を持ち帰り2日間の検便提出
男性の方
・前立腺がん検診→50歳以上の方で血液検査です。
女性の方(当院では不可)
・乳がん検診→30歳以上の方
・子宮頚がん検診→20歳以上の方
など様々な検診等があります。

うけつけ通信 第70回

『マイナ受付』
マイナンバーカードで保険資格の確認ができるようになりました。受付に専用の機械を設置しました。
操作は基本的にご自身で行うものになります。ご不明な点がありましたらお声かけください。
保険資格の確認端末のため受付機能はありません。診察の順番は受付へ診察券を出して頂いた順になります。
これまで通り保険証も利用できます。

『風しん』
風しんの追加的対策の期間が延長されました。東海市では対象の方へ新しいクーポン券を6月頃に発送するそうです。
他の市町村の対応についてはお住まいの地域の保健センターなどにお問い合わせください。

『点数改定』
4月に保険点数、薬価の改定があるため、同じ内容の診察、お薬でも窓口負担金が変更になる場合があります。
自費の予防接種、健康診断の金額も一部変更となります。
掲示板も今回の更新で第70回となりました。改めて考えるとすごいですね!
今後も様々な事をお知らせしていきますので、よろしくお願い致します。