2024/10/03
院長のひとりごと
第80回 『団塊世代の風景』
「団塊の世代」、この言葉はよく使われるのですが、定義を知りませんでした。通商産業省の官僚であった、堺屋屋太一がオイルショック後の未来小説の題名に由来しているそうです。昭和22年267万人、23年268万人、24年269万人生まれているそうです。敗戦直後で、成年男子は、亡くなったり、外地にいてかなり減っていた筈です。私の父は、この間、ソビエトに抑留されていました。食べ物は無い、住む所も無い時代ですが、子供はびっくりするくらい生まれています。不思議ですね。
私は26年生まれですが、お寺の中にある幼稚園に2年、小学校は戦前からある小学校が、生徒で溢れてしまい、新設の小学校に2年生から通いました。1クラス50人でした。中学校は1クラス67人で空きスペースはなしです。小学生の頃、名古屋の東山動物園にでかけると、入場門の所で病衣を着た元軍人さんがいましたね。中学の書写の時間で、ペン習字の時間があり、万年筆を買ってもらいました。大学は学費が安くて、通える国公立でした。オイルショック前で、就職は1勝1敗ですべりこめました。大学の同窓会も50年の節目で解散。高校の同窓会は続いていますが、付き合いの悪い私は、知り合いがあまりなくご無沙汰です。
ロシアとウクライナの戦争は、その死傷者が少ないのに驚かされます。逃げ場所のない、日本ではガザ地区と同じでしょう。モスクワの地下鉄は、駅から乗車場所まで、長い長いエスカレーターでした。
詠子先生のいきいきアドバイス
第80回 『生きていく意味』
長く厳しかった夏もようやく終わりが見えてきたようで、日中はともかく、朝晩の空気の肌触り、そして高くなってきた空を見上げると、季節は少しずつ確実に進んでいるのだなあと感じます。もう少ししたら、ほっと一息つける穏やかな季節が巡ってくると思い、なんとか毎日を無事に過ごせたことに感謝。世の中の動きがとても目まぐるしく、社会も不安定で、日々の暮らしにも何かしら影響が出ています。惑いの多いこんな時代だから、自分なりにしっかりとしたゆるぎないものが欲しい。それは、誰が与えてくれるものではなく、日々地道に、手と足と知恵を使って自分なりの満足を糧に作るものかもしれません。
小さいながらも職員を雇用して自営業を営んできましたが、彼女たちの人生にとって、ここで働くことがきちんと意味のあるものになっているか、いつも考えています。もちろん雇用関係ですからお金のことも大事。でもそれだけではない。一人一人の人生にとってここでの経験が有意義になってくれることが絶対に大切だと思うのです。大役をこなしていた頃、東京日帰り出張の時、どんなに遅くなってもスタッフたちにほんの少しずつではあるけれど、東京駅でしか買えないスイーツをお土産に
買って帰ってきました。一人分はほんの少しずつではあるけれど毎回とても楽しみにしてくれて、家に持って帰って家族との話題にも上がったと言ってくれていました。外来を休んで夫や職員に任せて行かねばならないことは、大役を引き受けた上では仕方ないことではあっても、自分に対してはいつもいつも贖罪の気持ちがありました。その中での最大限仲間たちに伝える感謝としてのお土産でしたが、ミーティングに復帰できた初回に職員たちから“お疲れさま”の花束とプレゼントを貰うという、何ともうれしいサプライズがあり、必死で過ごしてきた6年間が報われた気がして感激でした。夫も私も本来人の上に立つという大それた力はもとより備えておらず、しかし経営者として彼女たちの人生に関わっているという大きな責任はいつも自覚せねばならないと思っています。ただ与えられた作業をこなすだけではない、何かしらそれぞれの生き方に有意義になることを、ここで働くことでつかんでほしい。職員旅行や忘年会で仲間と触れ合う瞬間もそれはそれで大事だけれど、日々の仕事での些細な積み重ねがそれぞれの人生に生かされることがあれば、こんなに嬉しいことはありません。患者さんたちの人生の一つ一つに触れながら、彼女たちが地道に手と足と知恵を使って、この仕事をしていてよかったという満足を糧に毎日を過ごしてほしいと思います。
地球温暖化の影響が年々ひどくなり、穏やかな四季の移ろいを感じることが少なくなりました。高温の季節が長くなり、豪雨や地震など災害もそこかしこで頻発しています。それでも夏の夕方、我が家のお風呂やベランダからは、雉地山に沈む真っ赤な夕日を臨むことができて息子たちも帰省した時はこの素晴らしい風景を堪能しています。ほっと一息つく至高の瞬間だと思います。
ナースのお仕事 第80回
今年の夏は本当に暑かったですね。年々暑さが厳しくなっていて、秋が来るのが本当に待ち遠しいです。
これは私の個人的な感想ですが、記録的に暑かった夏なのに『熱中症』でご来院される患者さんがそれ程多くなかったように思います。皆さんも年々暑さ対策が上手になっていらっしゃるのかな?私もクーラーの効いた快適なお部屋で、暑い時間帯には外出を控えて(ゴロゴロし)、熱中症対策はバッチリ!おかげで、この酷暑にもかかわらず食欲と体重は落ちず…これからの食欲の秋が恐ろしいです。
健康診査(診断)について
本年度の健診がまだお済みではない方は、お住まいの市町や協会けんぽ等から送られてきた健診のお知らせ(問診票)をご確認の上、ぜひ期日までに受診されるようお勧めします。
今回は健康診査では何を調べて、何がわかるの?を東海市特定健康診査を例に見てみましょう。
《身体測定》
身長、体重、腹囲を測定します。
→分かる事:痩せすぎ、メタボシックシンドローム
《血圧測定》
血圧=血液が流れる時に血管の壁にかかる圧力の事です
「収縮期血圧(最高血圧)」=上の血圧
「拡張期血圧(最低血圧)」=下の血圧 を測定しています。
→分かること:高血圧症、動脈硬化症など…
《血液検査》
血液を採取して以下を測定します。
1. コレステロール値→分かる事:脂質異常症・動脈硬化症
2. GPT・GOT・ALP他→分かる事:肝臓病・肝機能障害・脂肪肝
3. 血糖値・HbA1c・尿酸値他→分かる事:糖尿病・高尿酸血症・痛風
4. 血色素・白血球・赤血球他→分かる事:貧血・感染症・白血病
5. 血清クレアチニン他→分かる事:腎臓病など
《尿検査》
尿中の蛋白・糖を測定します。
→分かる事:腎臓病・糖尿病など。
《心電図検査》
胸と両手足に機械をつけて心臓の動き方を波形としてとらえて記録します。
→分かる事:狭心症・心筋梗塞・心房細動など
簡単な検査で様々な病気の有無や徴候を知ることができます。
既にお薬を服用されている方は、そのお薬の効果を見極める事にも役立ちます。
一年に一度は必ず健診を受けて、ご自身のお体を見直しましょう。
うけつけ通信 第80回
【コロナワクチン】
今シーズンは東海市定期接種の対象者のみ接種を行います。
当院では11月1日から接種を開始します。
全額自己負担での任意接種は行いません。
【インフルエンザワクチン】
昨年同様に予約なしでの接種となります。
詳細は別紙「インフルエンザ予防接種について」をご一読下さい。
【東海市特定健康診査】
東海市の特定健康診査は10月までとなります。
今年は7月8月の受診人数が少なかったため、10月は例年以上の混雑が予想されます。
お時間に余裕のある時に受診をお願い致します。
受付終了時間は
午前11時30分
午後18時30分
となります。
9月になれば少しは涼しくなってくれると思っていましたがまだまだ暑い日が続きますね…
10月から受付に新メンバーが加わることになりました!
よろしくお願いします!